世界的航空会社格付けで安全性に高評価 ベトナム航空とジェットスター・パシフィック

ベトナム航空の情報によると、ベトナム航空とジェットスター・パシフィックは、英・スカイトラックス社による世界の航空会社の格付け「エアライン・レーティング」で、7点満点中7点と評価されたという。この格付けでは、世界の435社の航空会社のサービス品質や安全性などを評価している。

エアライン・レーティングは、国際民間航空機関(ICAO)の8つの安全基準や、国際航空運送協会(IATA)が設定する安全監査基準(IOSA)などに基づいて評定される。過去10年間に死傷者を出していないなどの項目が、重要視される。

スカイトラックス社のジェフリー・トーマス社長は、「ベトナム航空は、長くベトナムの経済発展に貢献してきた。近代的なエアバス機、ボーイング機を多く保有し、安全に、効果的に運営されている」などと評価した。

安全面の追求でいえば、ベトナム航空はここ数年で、危険予測データベースを作成。これをもとに、2017年は、14万回に及ぶフライトで計2200万人の乗客を、安全に目的地へと運ぶなどの実績が評価された。

ベトナム空港のグエン・タイ・チュン副社長は、「当社のポリシーは『安全第一』だ。厳格な基準の遵守や、(航空業務に携わる)人間が深い知識と責任感をもって、継続的に厳しく安全を監査することなどが、フライトを利用する乗客の安全を守っている」などと語った。

また、ジェットスター・パシフィックは、今年9月にIOSAの約800の項目で基準を超え、安全証明書を取得できた。同社の安全管理システムはベトナム航空局に承認されているほか、ICAOやIATAの基準にも適合している。

安全性に加え、レーティングでは、機内サービスや座席の快適性などでも航空会社を格付けしている。エコノミークラス、特別エコノミークラス、ビジネスクラスの3つのカテゴリーのいずれにおいても、ベトナム空港は、機内で提供される飲食、座席のリクライニングや広さなどの快適性、フライト中のエンターテインメントなどの評価が7点満点中6.5の高得点を獲得した。

格安航空会社(LCC)の部門では、ジェットスター・パシフィックが、同じく5点満点中3点を取得。韓国のチェジュ航空やインドネシアのエアアジア、フィリピンのセブパシフィックを上回る評価となった。