靴と革製品輸出でベトナムが世界第3位

ベトナム商工省はこのほど、靴と皮革製品の輸出額で、ベトナムが世界第3位になったと発表した。今年9月までの輸出は、金額ベースで総計117億ドルに達した。

同省は、ベトナムが、「環太平洋パートナーシップに関する包括的および先進的な協定(CPTPP)」など、複数の国や地域との自由貿易協定の締結を控えていることを、「靴製造業界の追い風」として紹介。今後さらに欧州やCPTPP加盟各国への輸出が増える見込みだとした。

ベトナム革・靴・ハンドバッグ製造者協会(LEFASO)のグエン・ズック・トゥアン会長は、「ベトナムの靴メーカー各社は今後、同業者間の競争がさらに激化するだろう」として、過度の楽観的予測をけん制。

ベトナムの靴製造業界が、近隣諸国に比べて人件費が上昇していること、生産性が低いことなど、現時点で直面する多くの課題も指摘。今後、より少ない労働者でも生産ができるような技術の進歩などを求めた。

ファン・ティ・タイン・スアン副会長は、「業界が新たなマネジメント手法や製造技術を採用し、生産性を上げることができれば、業界規模は現状の2倍まで成長するだろう」との見方を示した。