ベトナムの自動車輸入、11000台を超える=今年1~9月期

ベトナム税関総局によると、同国は、今年1~9月の9カ月間で1万1172台の自動車を輸入し、前年同期に比べて5142台増加した。このうち1万800台以上はタイとインドネシアから輸入され、全体の92%を占めた。そのほかは、日本、米国、ドイツからの輸入だった。

写真㊤=2018年1~9月の自動車輸入台数は、1万1172台に達した

輸入された自動車のうち、ホーチミン港に陸揚げされた自動車(9席以下)が51%以上を占めた。これらの小型車両のうち、93.5%が東南アジア諸国からのもので、2018年からのASEAN諸国の関税引き下げに基づき、輸入関税撤廃の恩恵を受けた。

今年の年末にかけて、三菱「Xpander」、マツダ「BT 50」、フォード「Everest」、トヨタ「Wigo」やホンダ「HR-V」など、数多くの輸入車がベトナム市場に参入すると予測されている。

また期間中、ベトナム企業は、25億ドル相当の自動車部品を輸入した。そのうち日本は、自動車部品の最大の供給元であり、輸入額は今年9月までに5億9100万ドルに達した。続いては韓国で5億6000万ドル、その次は中国で4億6500万ドルだった。

ベトナム税関総局は、「これらの部品の大部分は、エンジンや車台、専門技術を要するものであり、メーカーによる技術移転が行われない限り、ベトナムで製造することはできない」と話している。

タイ、インド、インドネシアからの自動車部品の大半は、トヨタやフォード、日産が国内の自動車市場向けに輸入した電気ケーブルや鋼鉄である。

ベトナム企業はまた、トラックや乗用車向けのタイヤやゴム、レザーも輸入。また、電気機器は中国から輸入された。