ベトナム統計総局によると、11月のベトナムの消費者物価指数(CPI)は、ガソリン価格の安定などが寄与し、前月に比べて0.29%下落し、マイナスに転じた。前年同月比では、3.46%上昇。政府の目標としている4%は下回った。

昨年の12月と比べても、3.24%増だった。価格統計局のドー・ティ・ゴック局長によると、ガソリン価格と食品価格の下落が、今月のCPIの上げ幅が縮小する要因となったという。

国内の原油や灯油などの国内価格は今月6月と21日に引き下げられ、結果として10月の価格と比べて4.1%低下。また、ベトナムで多く消費される豚肉の価格も、過剰な供給によって、前月比で1.3%も安くなった。

さらに、今月は天候のよい日が続いたため、生鮮野菜も順調に成育し、さまざまな種類の野菜の在庫が潤沢にあったことも物価の安定につながった。北部では11月になって気温が下がってきたこから電力需要も落ち込み、電力価格も前月比で0.64%下がった。

項目別に見ると、11品目のうち7項目で、わずかな価格上昇が見られた。帽子・靴(前う月比0.26%増)、飲料・タバコ(同0.07%増)、教育(同0.05%増)、娯楽・観光(同0.05%増)などとなった。