ベトナム初の航空機エンジン部品工場が稼動 ハノイ郊外ホアラックハイテクパーク

ベトナム初となる航空機エンジンの部品製造工場、「ハンファエアロエンジンズ(Hanwha Aero Engines)」が、ハノイ郊外の工業団地、ホアラック・ハイテクパークに完成し、6日、式典が行なわれた。韓国のハンファグループ傘下の企業で、民間航空機用のエンジン部品を製造していくという。

式典には、チュオン・ホア・ビン副首相や共産党中央委員会のグエン・バン・ビン経済委員会委員長、チュー・ゴック・アイン科学技術相らが出席した。

工場は総投資額が約2億ドル。昨年9月に建設が始まり、総面積は約6万平方メートル。来年1月には、最初の製品を出荷する予定という。

式典で、グエン・バン・ビン党経済委員長は、「同工場が韓国とベトナムの間の技術移転のモデルになると同時に、ベトナムの技術発展の契機を開くと期待している」と述べた。

ハンファによると、同工場では民間航空機用エンジン部品を製造し、2025年までに売り上げを約8億ドル規模に拡大したいという。

政府は、航空機などの精密さや技術を要する部品製造を展開することで、ベトナムの技術力や生産競争力を上げるねらいで、さまざまな優遇措置を適用して工場を誘致。将来的には、ベトナム国内での航空機産業の発展へとつなげたい考えだ。