配車サービス競争激化 ビーグループが新規参入

競争が激化するベトナムの配車サービス業界に、新たに1社が参入する。ビーグループ・コーポレーションはこのほど、配車サービスのビーバイクとビーカーを正式に開始した。年末までに1万人、来年末までには10万人のドライバーと契約したい、としている。市場では、グラブバイクやゴーベトなど、複数の企業がしのぎをけずっており、配車サービス戦争は、ますます激化しそうだ。

写真㊤=配車サービスを始めたビーグループのドライバー(VnExpress)

ビーグループがライバル他社と異なるのは、輸送業として登録している点だ。同社のトラン・チャン・ハイCEOは「優秀な人材を集め、数十億ドンの資金を投じて何年間も準備を進めてきた。われわれのプラットフォームは、競争の激しい業界でも、十分戦っていける」と自信をのぞかせた。

同社のアプリは、今月17日からハノイとホーチミンの両市で運用を開始。ビーバイクとビーカーの契約ドライバーは25%のロイヤルティーを同社に支払うシステムだが、顧客向けのディスカウントの仕組みなど、詳細は明らかになっていない部分もある。

同社は、アプリの使い勝手の良さを武器に、グラブバイクやゴーベトといった強豪と肩を並べたい、としている。2019年には配達事業も始める予定で、来年からの3年間で1000万人のユーザーの獲得を目指す。

スマートフォンの普及が進むベトナムでは、グラブバイクやゴーベトのほか、ウーバー、ファーストゴー、インドネシア資本のゴージェクなどが次々に参入し、配車サービスの超激戦区となっている。さらに、配車サービスと既存のタクシー会社との顧客の奪い合いも激しさを増している。