ハノイで日本フードフェスティバル開催 食を通じて日越交流と市場調査

日本の食文化をベトナムで広めようと、10日、ハノイ市ロンビエン区の大型ショッピングセンター、イオンモールで、日本貿易振興機構(ジェトロ)が主催する「日本フードフェスティバル」が始まった。20日まで開催される。

ベトナムでジェトロが開催する同様のイベントとしては、3回目となり、今回のテーマは「TEST KITCHEN VIỆT NAM (テストキッチン・ベトナム)2019」。会場では、多くのブースが設けられ、訪れた市民が日本の味噌ラーメンや広島名物の汁なし坦々麺などの、さまざまな日本の味を楽しめる。

11日間の開催期間中は、日越の文化交流が図れるだけではなく、日本企業にとっては、原材料からキッチンの調理器具まで、ベトナム人のさまざまな嗜好、地元の人々の人材確保や飲食習慣など、多方面から情報を収集し、市場調査ができるメリットがある。

また、ハノイの人々の舌に合った料理を模索する一方で、日系企業はさまざまな料理や飲み物を提供する適切な価格なども探ることができる。

ジェトロが行なった、日系企業に対する海外進出先についての調査結果によると、ベトナムは、日系企業が海外の進出先として検討する国の第4位だという。実際、多くの日系企業がベトナム市場を進出先として重要視しており、このイベントもそれを象徴しているといえる。