ベトナムへの投資人気、2019年も続く コンサル会社PWCが見通し

2019年は、前年に引き続き、ベトナムは注目を集めるアジアの投資先の一つになりそうだ。東南アジアの潜在的な可能性が評価され、利益率が高い投資先として注目されていることをふまえ、世界的総合コンサルティング会社、プライスウォーターハウスクーパース(PWC)が発表した。

このほど会見したアジア・太平洋地域支社のレイモンド・チャオ社長が記者会見して、メディアに発表した。それによるとアジア各地の企業経営らに、「次の12カ月間に予定している投資先」を尋ねたところ、ベトナムは2年連続でアジア圏内の投資先の上位に挙がったという。

香港特別行政区が開催するアジア金融フォーラム(AFF)の調査によると、米中の貿易摩擦が世界経済に大きな影響を与えるなか、東南アジアが、利益率が高く可能性のある投資先として、中国を追い越そうとしていると見ている。

調査結果によると、「利益が高く、可能性を秘めた投資先」として、39%が東南アジアを挙げたという。中国という回答は35%、米国は16%だった。中国という回答が55%と過半数を超えた昨年の結果と比べると、中国への期待は大きく下がっていることがうかがえる。

最新の統計データによると、東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国への外国直接投資(FDI)は、2017年に過去最高となる1370億ドルを達成し、前年より140億ドル増加。昨年11月の調査によると、ASEANに属するベトナム、インドネシア、シンガポールの3カ国で、東南アジアの全FDIの72%を占めるという。