農産物加工事業への投資が増加

 ベトナムの豊富な農産物と需要拡大を背景に、農産物の加工事業に投資する企業が増えている。ベトナム紙トイチェ(電子版)が伝えた。

 食品加工大手のラビフードは、2019年初め、約1兆8000億ドン(約90億円)を投じてタイニン省に青果加工工場を建設した。同工場では、新鮮な野菜や果物を使った加工品、冷凍品、果汁飲料、ドライフルーツなどを生産する。同社のディン・フン・ズン副社長によると、青果の買い付け業者はこれまで、農家からは基本的に一級品しか購入せず、二級品は購入を拒否するか、購入するとしても極めて安い値段でしか応じず、購入対象にならない三級品以下は、農家が破棄するしかなかった。
 しかし、同工場では三級品以下でもジュース用に使用することなどが可能になるため、農家はこれまで収穫量の50%程度しか売れなかったのが、今後は80%以上が売れるようになるという。同工場の立ち上げは、廃棄される農産物を減らすだけでなく、農家の収入アップにも寄与すると期待されている。
 また、農業・不動産開発大手のホアンアイン・ザライ・グループと自動車組み立て生産大手のチュオンハイ自動車は18年8月、ベトナム、ラオス、カンボジアで農産物の生産・加工を行う投資協力に合意した。食品輸出大手のドベコも、ザライ省で加工工場の建設に着手し、完成すればバナナやドリアン、カボチャなどさまざまな青果を大量に仕入れ、加工することになる。
 このほか、ビナT&Tは18年末、ベンチェ省でココナツ加工工場を起工した。1年間に2500万トンのココナツを加工できる規模で、今年中の稼働を予定している。(時事)