ベトナムバイクメーカー協会(VAMM)のまとめによると、昨年のバイク販売台数は339万台で、前年比3.5%増を記録した。2014年比では25%の増加となった。

毎月28万2174台が売れた計算になる。ほとんどがホンダやスズキ、ヤマハ・モーターの日本勢、イタリア系のピアッジョ、台湾系の SYM の計5社で占められている。とりわけホンダは、ベトナムで最もポピュラーなメーカーとなっており、市場シェアは前年比4.2増の75.9%に達した。

市場では、スクーターからスポーツタイプまで、価格も1000万ドン(約4万7000円)で買える手ごろなものから10億ドン(約470万円)以上の高級タイプまで、幅広い商品が販売されている。

飽和状態に達したという予想にもかかわらず、ベトナムのバイク市場は成長を続けている。こうした理由について、VAMMは「車は、高い税金やインフラの制限が普及の足かせとなっており、いぜんとしてバイクのニーズが高い」と分析。「今後もこうした傾向に大きな変化はなく、毎年300万から350万の販売台数で手堅く推移するだろう」と予測している。

ドイツ系のリサーチ会社、ダリアリサーチの2017年の集計によると、日常の移動にバイクを使う人口割合は、世界平均の10%に対し、ベトナム人は79%で世界トップ。運輸省によると、2016年末時点で人口約9200万人に対し約4500万台のバイクが登録されている。