米不動産業界、ベトナム資本に注目=投資永住権プログラムで

 ベトナム紙ベトナム・ニュース(電子版)が米紙ウォールストリート・ジャーナルの報道として伝えたところによると、米国の不動産開発業界が投資永住権プログラム「EB-5」を通じたベトナムからの投資に注目している。同プログラムは、一定条件を満たす外国人投資家に米国でのグリーンカード(永住権)を付与するもので、中国からの投資が減少する中、ベトナム資本が急速に伸びている。

 現在、同プログラムを通じた対米不動産投資の約20%をベトナム資本が占めており、中国の30%およびインドの25%とほぼ同水準に近づいている。2018年、EB-5プログラムによるベトナム人へのビザ給付は693件で、17年の471件から大幅に増加した。

 現在、ニューヨーク市の大手不動産数社がベトナムの投資家に米国での投資をアピールしている。例えばリレイテッド・カンパニーズが主導するハドソンヤード再開発事業や、ニューヨークに本社を置くエクステル・デペロップメントが手掛けるタイムズスクエアでのハードロック・ホテル事業などだ。

 移民コンサルタントのフオン・レ弁護士は、「5000万~1億ドルの資金を調達したい場合、以前なら中国に出向いていたニューヨークの不動産業者が今ではベトナムに向かっている」と話したという。

 ベトナム人のEB-5に対する関心は日々高まっているものの、このプログラムを通じた投資はピーク時に比べて大きく減少しているとも話した。ビザの取得に約7年間を要する時間の長さが影響しているかもしれないという。(時事)