大規模展示会場が不足=観光・投資誘致の機会逸失も

 ベトナム紙サイゴン・タイムズ(電子版)などによると、ベトナムには大規模な国際見本市や展示会を開催できる会場が不足しており、外国企業の投資誘致や観光・貿易の拡大のチャンスを逃す懸念が指摘されている。

 今月19日から食品加工と包装に関する国際展示会「ProPakベトナム2019」をホーチミン市のサイゴン見本市・見本市センター(SECC)で主催するUBMベトナムのティ社長は、「展示会が出展者不足ではなく会場不足に悩まなければならない事態は、ベトナムの展示会産業の発展とベトナムのイメージ向上を妨げる」と話す。

 同社長によると、今回の展示会には31カ国・地域から540社以上が参加する予定で、80%超が外国企業。14回目の開催となる今年は、第1回と比べて参加者が10倍に増えたといい、「SECCの会場は狭く、ブースが足りない」と述べた。

 家具・木製品に関する国際展示会「VIFAエキスポ2019」を主催したホーチミン市手工芸・木材産業協会のフイン・バン・ハイン副会長は、「海外からの出展者は展示ブースの位置を重視し、賃料は気にしない。しかし、会場自体が狭いため、海外からの出展者を引きつけるのは難しい」と話した。

 別の業者関係者も、ベトナムには大規模な展示会を開催できる会場がなく、国内で最も近代的かつ最大の展示会場であるSECCは処理能力を超えていると指摘した。

 ティ社長も「シンガポールやタイ、マレーシアは展示会産業の発展から大きな恩恵を受けている」として、ベトナムが観光産業を発展させるチャンスを逃さないためにも展示会場への投資を急ぐべきだと強調した。(時事)