外国金融機関、ベトナムの銀行への出資引き揚げ=コスト節減、投資戦略変化が背景に

 ベトナムの銀行への出資を通じて金融市場に参入していた大手の外国金融機関で、ここ数年出資引き揚げが目立っている。コストを節減したり、投資を薄く広げず強みを持てる市場に集中しようとしたりする投資戦略変更の動きが強まったためとみられている。オンラインメディアのVNエクスプレスが伝えた。

 外国金融機関は05年ごろから、銀行業界の成長をにらんでベトナム銀行との提携を始めた。しかし、08年世界危機の余波や、証券、不動産向けの無規制融資が経済不安をもたらしベトナムの金融システムが危機に陥った11年以降、出資引き揚げの動きが目立っている。
 東南アジア銀行(SeAバンク)は先ごろ、仏投資銀行大手のソシエテ・ジェネラルが、保有していたSeA株式20%を売却したことを確認した。英大手銀行のスタンダードチャータード銀は18年1月、コスト節減のためアジア商業銀行との提携を解消。仏BNPパリバもその1カ月前、オリエント商銀株式18.68%を売却した。
 このほか、17年に香港のHSBC銀がベトナム技術商業銀行(テクコムバンク)株式約20%を売却した。また、オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)は良い価格での取得オファーを受け、サイゴン商信商業銀行(サコムバンク)株式を売却。同様にシンガポールのオーバーシー・チャイニーズ銀行(OCBC)も13年、VPバンクの株式15%を売却している。(時事)