中銀、「ドル化」阻止政策を継続=外貨建て融資は9月まで

 ベトナム国家銀行(中央銀行)は多額の外貨(米ドル)買い上げにより外貨準備を増やす一方、ドル預金金利をゼロとするなど「ドル化」阻止策を継続し、外貨建て信用の規模縮小を図っている。オンラインメディアのベトナムネットが、国家銀の戦略を解説した。

 それによると、国家銀は2018年末、外貨建て貸し出し規制に関する通達を公布し、経済のドル化阻止政策を再確認。外貨は、調達し貸し付けるのでなく市場で売買するよう、徐々に移行させる方針だ。企業はドルを銀行から借りるのではなく、買い付けることになる。ただ、通達では企業は物品やサービスの輸入代金決済のため、今月31日まで短期の外貨建て融資を受けることができる。9月末までは中・長期融資も受けられる。
 かつては、経済のドル化は警戒を要する程度に進展した。あるリポートによると、外貨建て預金がマネーサプライ(M2)に占める比率は20%超に達していた。企業、個人は将来の値上がりを期待してドルをため込み、ドル相場は国家銀の公認相場とヤミ市場相場に大きな差が生じていた。このため、国家銀の外国為替政策が悪影響を受けた。
 外為相場や市場の不透明さはマクロ経済の不安定を招くことから、ベトナム政府と国家銀はドル化の排除に乗り出した。国家銀は、生産や事業に充てる外貨資源を調達するには、マクロ経済とドンを安定させる必要があると強調。ドンが安定すれば、外貨建て資産や金への需要は低減するとみている。ドル化抑制への取り組みの効果で、ドル比率は低下傾向にある。(時事)