コメの対中輸出、激減=代わってフィリピンなどが買い手に

 2019年に入って、ベトナムから中国へのコメ輸出が激減している。関税引き上げなど、中国のコメ輸入引き締め策が主因だ。同国はこれまで長年にわたりベトナム米の最大の買い手だったが、代わってフィリピンなどが買い手として台頭しているという。オンラインメディアのベトナムネットなどが報じた。

 ベトナム税関総局によると、年初2カ月のコメ輸出量は71万2000トンで、前年同時期比で14.4%減となった。そのうち中国のベトナム米購入量は9500トンと、同95.14%も減少。金額ベースでも同95.48%減の450万ドルにとどまった。
 中国政府は、国境を通過するコメ輸入を引き締める政策を強化しており、税率も大幅に引き上げた。ベトナムの輸出業者は多くの技術要件や行政手順を満たさなければならず、輸出品のサンプル検査も中国側の施設で行う必要がある。
 ただ、フィリピンがベトナム米の輸入を増やしており、同国向けコメ輸出量は同80.92%増の31万5000トン、金額で同60.63%増の1億2500万ドルとなった。
 またベトナム食糧協会(VFA)によると、イラクがベトナムとのコメ輸入契約を交わし、マレーシアの農業当局もベトナム米を発注するなど、輸出業者にとって明るい兆しも見えてきている。(時事)