GDP伸び率6.79%=1~3月期-高成長持続も、携帯電話の輸出落ち込む

 【ハノイ時事】ベトナム統計総局は29日、今年1~3月期の実質GDP(国内総生産)伸び率を前年同期比6.79%(推計)と発表した。けん引役である製造業や建設、卸・小売りの好調で高成長を持続したものの、世界規模でスマートフォンの普及が一巡したため、代表的な輸出品である携帯電話・部品が落ち込んだ。

 さらに、米中貿易摩擦などで世界経済の不透明感が増したことも相まって、全体の伸び率は前年同期(7.45%)を下回った。この数年、アジアの中で際立つ発展を遂げたベトナム経済の勢いにも一服感が出てきた形だ。
 部門別の伸び率を見ると、主力の製造・加工業は12.35%と2桁を維持した。工業製品の輸出は、電子部品・コンピューターや衣料品が引き続き増加する一方、携帯電話・部品は15.4%減と低迷した。
 旺盛な住宅着工やインフラ整備を背景に、建設は前年同期を6.68%上回った。所得向上と個人消費の拡大で卸・小売りも7.82%伸びた。半面、アフリカ豚コレラの発生が響いて農業は1.84%と低調だった。
 統計総局は、国内の経済情勢が引き続き安定し、物価上昇も低水準と指摘。今後の懸念材料として、国際社会で保護主義的傾向が強まり、輸出に水を差す恐れなどを挙げた。