第1四半期のFDI、108億ドル 香港がトップ

2019年の第1四半期のベトナムへの外国直接投資(FDI)は、108億ドルとなり、第1四半期としては2016年以来の最高値となった。計画投資省傘下の外国投資局がこのほど発表した。国・地域別の投資家をみると香港がトップに躍り出た。

報告によると、資本登録額は3月20日までのもので、新規投資と追加投資案件などを合わせて108億ドルにのぼった。前年度同期比で86.2%増加した。

新規のプロジェクトは前年同期比80.1%増えて785件となり、総投資額は38億2000万ドルだった。一方、既存案件への追加投資は伸び悩み、279件で13億ドルと、前年同期の約7割にとどまった。投資のうち、56億8000万ドルは、株式購入のかたちでの投資で、全体の約半分に相当。前年同期と比べて約3倍に急増した。

投資は18の分野に及び、最も多かった加工・製造業分野には、全投資額の77.7%の84億ドルが投資された。また、不動産(7億7820万ドル)、科学技術(3億8320万ドル)などへの投資が多かった。

投資は74の国と地域から得られており、香港からの投資が最も多い44億ドル。総投資額の40.7%を占めた。これにシンガポールが14億6000万ドル、(全投資額の13.5%)、韓国が13億ドル(同12.2%)と続いた。中国は10億ドルで第4位、日本は第5位で投資額は7億ドルだった。

投資対象となったのは、49の省や都市。首都ハノイが最も多くの投資を誘致しており、41億5000万ドルで、総投資額の38.4%を占めた。第2位がホーチミン市で15億7000万ドル(総投資額の14.5%)、3位がビンズオン省(6億2560万ドル、同5.8%)だった。