中小企業など優先分野で資金不足生じず=銀行は融資約束-ベトナム中銀副総裁

 ベトナムのハノイでこのほど、企業への銀行融資促進策を探る会議が開かれた。会議でベトナム国家銀行(中央銀行)のダオ・ミン・トゥー副総裁は、銀行業界が農業、ハイテクなど五つの優先経済分野の資金需要に応じることを公約したと強調し、これら分野の企業は必要な資金を確実に借り入れることができるとの見通しを示した。ベトナム・ニュース紙(電子版)が伝えた。

 5分野は、農業・地方開発、輸出、部品供給産業、中小企業、ハイテク企業。トゥー副総裁は、「政府がインフレ抑制のため金融を引き締めても、潜在リスクのある分野だけが対象」として、優先分野では資金不足は生じないとの楽観的見通しを示した。
 副総裁は、社会経済開発における企業の役割の重要さを強調したうえで、金融業界は手続きの簡素化やコスト削減による金利引き下げを通じ、今後も企業が融資を受けやすい環境を整えると約束。国家銀も、インフレ抑制とマクロ経済の安定を目指して今後も柔軟な金融政策を行い、銀行貸し出しの拡大では質を重視すると強調した。
 これに対しベトナム中小企業協会のグエン・バン・タン会長は、大半の中小企業は緊急に資金が必要な状態にもかかわらず、乏しい財務、担保資産の不足、透明性の欠如などによって、融資を受けるのが困難だと説明。銀行に対して、中小企業への貸し出しプログラムを考案するとともに、企業とリスクを共有するよう要請した。(時事)