ベトナムの消費者信用、5年間で5倍に成長=課題やリスクも表面化

 ベトナム国家銀行(中央銀行)によると、ベトナムの消費者信用はこの5年間で5倍に伸び、今後も市場が発展する可能性は大きいとみられているが、課題やリスクも表面化している。オンラインメディアのベトナムネットなどが伝えた。

 英紙フィナンシャル・タイムズによると、ベトナムは人口の70%が15~64歳という若さや6%を超える高度経済成長を背景に、消費者金融発展の可能性が高い。

 また、ベトナム国家銀の統計によれば、2012年末時点で消費者ローンの貸出残高は約230兆ドン(約1兆1500億円)と、経済全体の与信残高の8%相当だったが、17年末には1100兆ドンと12年比4.8倍となり、与信残高全体の18%に拡大した。

 現在、ベトナムの消費者金融市場には内外の各銀行と20の金融会社が参入。大きなローンは銀行が提供しているが、少額ローンはそれ以外の貸し手が担っている。

 地場の金融情報サービス大手ストックスプラス(Stoxplus)の統計によれば、17年末時点の市場シェアトップはVPバンク傘下のFEクレジットで、全体の50%を占めた。次に、ホームクレジット・ベトナムが17%、HDセゾンが13%と続いた。また、消費者金融の利用者の多くは低・中所得層だった。

 金融会社は、NIM(純利息マージン)が高く、母体銀行に高い利益をもたらしている。例えばFEクレジットは18年のVPバンクの利益の45%に寄与した。

 ただ、債務管理や不良債権処理などの問題が生じ、消費者ローンに消極的な人も増えていると指摘するアナリストもいる。(時事)