無担保個人ローン規制、中銀は再考を=コスト増など懸念-ベトナム商議所

 ベトナム国家銀行(中央銀行)が先ごろ、金融会社(ノンバンク)が提供する無担保個人ローンの規制案を打ち出したことに関し、ベトナム商工会議所(VCCI)が再考を求めている。ベトナム・ニュース紙(電子版)が伝えた。

 国家銀は先に、「キャッシュローン」と呼ばれる無担保個人ローンについて、提供は返済遅延がないなど信用履歴が良い既存顧客に限ることを柱とする改正通達案を公表した。ローンが不良債権化するのを防ぐとともに、厳しい取り立てから利用者を守るのが狙いとしている。
 しかしVCCIは、消費者金融会社の不良債権に関する統計はこれまで示されていないと指摘。規制により金融会社のコストは増加し、消費者にとっては借りにくく、高くつくようになってしまうと懸念する。
 専門家も、改正通達案は不良債権の抑制につながるとみられるが、悪徳金融業者の取り締まりを困難にすると主張。金融専門家のグエン・チ・ヒエウ氏は、ノンバンクが提供する緩い条件の個人ローンがなければ、担保を持たず所得も少ない借り手は悪徳金融業者に頼るしかなくなると話す。
 ただ、米大手格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは改正通達案について、ノンバンク経営に良い影響を与えるとして評価するリポートを最近公表した。(時事)