ベトナム商工会議所(VCCI)のブー・ティエン・ロック会頭は、米国による1994年の対ベトナム経済制裁(禁輸措置)解除から25年を記念して行われた「米越ビジネスサミット2019」で講演し、「ベトナムは米国の主要貿易相手10カ国入りを目指す」と述べた。オンラインメディアのVNエクスプレスなどが伝えた。

 同会頭によると、両国の2国間貿易額は2018年に600億ドルに大きく拡大。ベトナムにとって米国が中国、韓国に次ぐ3番目の貿易相手となる一方で、米国にとってベトナムは16番目の貿易相手になった。
 ロック会頭は、ベトナムはアジアの製造業の中核拠点となるだけでなく、アジアのシリコンバレーを目指したいと発言。「ベトナム企業はボーイング(の機体)を購入するだけでなく、米国企業の支援やアドバイスを受けてグローバルなバリューチェーンに加わることを期待している」と語った。
 ベトナムのチン・ディン・ズン副首相は、豊富な若い労働力と投資優遇策、政治の安定により、ベトナムが魅力的な投資先となっているとアピール。ベトナム政府は特に、環境にやさしく持続可能なエネルギーやインフラ、銀行・金融、教育・人材育成、観光、ハイテクを活用した農業への米国からの投資を歓迎すると強調した。
 米国のダニエル・クリテンブリンク駐ベトナム大使は、外国企業に対するベトナムの投資・ビジネス環境の改善を高く評価した。同大使によると、米国による多くのベトナム投資事業がグローバルなサプライチェーンに加わるという同国の努力を後押ししており、労働者の技能向上や収入の増加などに寄与している。(時事)