ベトナム商工省傘下で密輸や貿易詐欺、偽造品の阻止を目的とした国家運営委員会はこのほど、違法に「ベトナム産」を装う外国産品の取り締まりを強化するよう関係省庁に要請した。米中間の貿易摩擦激化に伴い、ベトナム産品として対米迂回(うかい)輸出を図る中国企業が増えることを念頭に置いた措置とみられる。サイゴン・タイムズ紙(電子版)が伝えた。

 同委員会によると、特に消費財やファッション製品を中心にベトナム原産を装い、ベトナムが加盟する自由貿易協定を違法に利用して輸入国の貿易保護措置を回避しようとする外国企業が多い。この結果、国家の税収機会が失われ、国内の輸出企業や消費者の利益を損なっている。
 このため委員会は関係省庁に対し、国境ゲート周辺を定期的に検査し、低品質な製品や偽造製品の密輸を防ぐとともに、こうした製品を密輸・販売しようとして摘発された業者に重い罰則を科すよう求めている。(時事)