ハロン湾で空の観光、最新ヘリ使ったツアーが始動

ベトナム軍傘下の企業で、ヘリコプターのチャーター便などを運航するノーザン・ベトナム・ヘリコプター社(Công ty Trực thăng miền Bắc)が今月10日、ベトナム北部クアンニン省でヘリによる観光事業を始めたと発表した。

最新機を使い、UNESCOの世界遺産であるハロン湾や、保養地として開発が進む同湾のトゥアンチャウ島などでツアーを展開する。同社はこれまで、北西部の山岳地サパや、中部地方でリゾート都市のダナン、古都フエなどを空から楽しむ観光ツアーを提供してきた。

クアンニン省でのヘリコプターツアーでは、米国ベル社の最新型ヘリコプター「 ベル505」機を使い、空からハロン湾の絶景を眺めることができる。飛行時間は12分、25分、40分の3コースから選ぶことができ、価格は1人あたり290万ドンから。パイロットやヘリコプターと一緒の記念撮影や飛行中の写真撮影などがサービスに含まれ、フライト中のトラブルなどは保険が適用される。今後は、ハノイ発着のトアンチャウ島へのツアーや、トアンチヤウ島からバンドン島などをめぐるツアーなどを企画している。

トアンチヤウ島で行なわれた発表式典で、ノーザン・ベトナム・ヘリコプターの社長、ドー・スアン・ホア大佐が発表した。=写真㊦

ホア大佐によると、同社の利用するヘリコプターは強化ガラス製の窓を広くとった特注品で、観光客は広い視野が確保される。また、低い高度で飛べるので、観光客がはっきりと風景を眺めることができ、自分が鳥になったかのような視点で、風景を鳥瞰できるという。

開業式で、ホア大佐は、同社が今回、多くのパートナーとの協力協定にも調印したことを明らかにした。プロジェクトの主要パートナーとなるのはファストゴー・ベトナム(Fastgo)社で、ファストスカイ(Fastsky)社とは、便利に短時間でツアー予約ができるアプリケーションを共同開発していく。