アジアのユニコーン企業、フードデリバリー市場で激しいシェア争い

 ベトナムでは現在、シンガポール系の配車大手グラブ、韓国系の出前アプリ「ウーワ・ブラザーズ」、インドネシア系の配車大手ゴジェックなどがフードデリバリー市場のシェア争いでしのぎを削っている。ベトナムのフードデリバリー市場は、さながらこれらアジアのユニコーン企業(評価額10億ドル以上の未上場新興企業)による戦場の様相だ。オンラインメディアのベトナムネットが伝えた。

 グラブは5月、料理宅配サービス「グラブフード」の開始から1周年を迎えた。市場調査会社カンターによると、今年1月時点で、グラブフードは15省・市でサービスを展開。ハノイ市とホーチミン市では約81%がフードデリバリーの代表的ブランドとしてグラブを選んでいる。
 ただ、グラブは競合企業よりもベトナムへの進出が早かったため、現在首位であっても不思議ではないが、アナリストらはこの地位も保証されているものではないと指摘する。ゴジェック、ウーワ・ブラザースといったアジアの競合ユニコーン企業も、資金面では決して引けをとっていないためだ。
 たとえば、ゴジェックは東南アジア市場開拓に5億ドルを投入すると表明し、その後ベトナム市場に参入。19年初めにベトナムの料理宅配サービスを買収して参入したウーワ・ブラザースは、二つの出前アプリを運営し、大幅な割引戦略でシェア切り崩しを図っている。(時事)