繊維業界、新しい市場開拓に注力=19年の輸出額、400億ドル突破目指す

 ベトナムの繊維・縫製業界は2019年、輸出額400億ドル突破(前年比14~15%増)を目指し、新しい市場開拓に力を入れている。ベトナム紙ベトナム・ニュース(電子版)などが伝えた。

 商工省のデータによると、業界の生産状況は好調で、これまで前年同期比12%超のペースで伸びており、年初来の輸出額は前年同期比9.8%増の94億3000万ドルとなっている。
 業界大手ビナテックスのレ・ティエン・チュオン最高経営責任者(CEO)によると、受注は前年同期比8~10%増と安定している。業界各社は新しい市場の開拓に努めており、5月にはビナテックスなど業界大手11社がカナダを訪問。ベトナムとともに「包括的および先進的な環太平洋連携協定(CPTPP)」に加盟するカナダへの輸出拡大を目指し、現地の輸入業者と面談を重ねた。
 ベトナム製品は、「品質」と「注文の履行」ともに外国のパートナー企業から高い評価を得ており、ビナテックスの別の幹部によれば、中・大規模の企業は社会的責任の履行や環境に配慮したグリーンラベル制度を満たす取り組みを進めている。
 ただ、貿易摩擦の激化による影響や、ライバル国との厳しい競争など、幾つかの試練にも直面している。ベトナムがこれまで通りの成長を維持するには、企業は具体的な対策を講じ、技術の刷新やエネルギーの節約、生産性の向上などに取り組み、競争力を高める必要がある。(時事)