ベトナム投資計画省は、今年1月から5月20日までのベトナムへの外国直接投資(FDI)が、新規案件と追加投資を合わせて、計167億4000万ドルに達したと発表した。170億ドルに迫る勢いで、前年同期と比べると69.1%増、過去4年間で最高額となった

過去をさかのぼってみると、1~5月の5カ月間のFDIは 2016年が101億ドル、2017年は121億ドル、2018年は99億ドルだった。

一方、ベトナムが海外の国に行なった5カ月間のFDIは73億ドルだった。また、ベトナム企業の株式購入は3160件あり、総額が765億ドルにのぼり、前年同期比2.8倍だった。

FDIは19の分野に投資されていた。このうちもっとも投資が多かったのは製造加工業で、投資金は約105億ドルに達し、投資全体の72%を占めた。続いて不動産営業が多く、11憶ドルの投資金で全投資の7.5%を占めた。第3位は卸売り、小売り分野で、7億4270万ドル(全体の5%)だった。

期間中、ベトナムに投資した国と地域は88にのぼった。第1位は香港で、金額は50億8000万ドル。このうち38億5000万ドルは、ベトナム飲料(Vietnam Beverage)の株式購入で、香港からの全投資の30.4%を占めた。

第2位が韓国で26億2000万ドル、第3位がシンガポールの20億9000万ドルだった。中国が4位で20億2000万ドル。日本は15億2000万ドルの投資で、5位になった。

地域別に見ると、もっとも多くのFDIを誘致したのは首都ハノイだった。投資金額は47億9000万ドルで、全体の投資の28.6%を集めた。続いてホーチミン市が第2位で、27億8000万ドル(同16.6%)、第3位がビンズオン省で12億5000万ドル(同7.4%)だった。