不動産企業の高金利債発行活発化=銀行融資の厳格化受け

 銀行による不動産業界への融資が厳格化される中、大手不動産企業が高金利の社債発行による資金調達を強いられている。オンラインメディアのVPエクスプレスが伝えた。

 ファットダット不動産開発は先ごろ、2019年第2、3四半期に計1500億ドン(641万ドル)の社債を発行すると発表した。同社は既に3回にわたり、計8500億ドン(3635万ドル)を発行。今回も含め金利は10.5~14.5%と高い。他の不動産大手では、ノバ・グループが19年第1四半期に計4000億ドン(1710万ドル)を金利11%で発行。バンフー投資社も8000億ドン(3421万ドル)を金利12%で発行している。
 ベトナム国家銀行(中央銀行)は不動産市場の「バブル」や銀行経営への悪影響を懸念し、30億ドン(12万8200ドル)を超える住宅購入向けの融資には現行の3倍となる150%の高いリスク係数を適用させる通達案を先に公表し、不動産業界向けの融資規制を強化している。不動産協会のグエン・チャン・ナム会長は、不動産業界にとって銀行融資はこれまで唯一の資金調達手段だったと指摘。国家銀が貸し出し規制を強化すれば、企業は株式や債券の発行に頼らざるを得なくなるとしている。
 軍事銀行証券が最近公表したリポートによると、19年初来の社債発行は60兆ドン(25億7000万ドル)あまりとなった。このうち、不動産・建設・インフラ部門は16兆2300億ドン(6億9400万ドル)と27%を占め、国内発行部門別シェアで第2位だった。(時事)