20年にもLNG輸入を開始=電力需要増大に対応

 増大する電力需要を火力発電でまかなうため、ベトナムは2020年にも、国内で生産してきた液化天然ガス(LNG)の輸入に踏み切る見通しだ。オンラインメディアのベトナムネットが伝えた。

 経済発展に伴い東南アジア諸国ではタイが11年からLNGの輸入を始めたのに続き、マレーシアも輸入。輸出国だったインドネシア、フィリピンも20年代初めには輸入に転じるとみられている。こうした中、ベトナム電力規制庁(ERAV)のグエン・テ・フー長官は、増大するエネルギー需要に対応するため、ベトナムも近い将来LNGを輸入する必要があるとの見方を示している。
 ベトナムの電力需要は、年平均10%増えている。また、電力の消費構造も10年以前は50%が一般家庭、30%が産業界だったのに対し、現在は50%が産業界、30%が一般家庭と逆転しており、消費量が大きい産業需要が比重を増している。一方、国営石油会社ペトロベトナムによると、国内のガス生産量は20年まで年産100億立方メートルが可能だが、その後減少し安定供給に悪影響が出るという。
 このため、ニョンチャック第3、第4火力発電所が稼働開始する南東部地域では20年からLNGが輸入され、年間輸入量は25年以降が500万トン、30年には1100万トン、35年には1390万トンに達すると見込まれている。また、北部地域でも25年以降、タイビン省や近隣地域へのガス供給向けに輸入される見通しだ。(時事)