信用情報、金融業界発展に重要な役割=会議で専門家ら指摘

 ホーチミン市で、信用情報の重要性について討議するワークショップ会議が開かれた。会議はベトナム国家銀行(中央銀行)の国家信用情報センター(CIC)、世界銀行グループの国際金融公社(IFC)が主催し、参加者は、信用情報が金融業界の発展に大きな役割を果たすと指摘した。ベトナム・ニュース紙(電子版)が伝えた。

 会議で国家銀ホーチミン支店のグエン・ホアン・ミン副支店長は、「CICが提供する信用情報は、銀行が顧客との関係を分析、審査するのを助けてきた」と発言。また、開かれた経済の下では、個人もしくは企業が複数の銀行口座を開設し、多くの銀行に融資の申請ができることから、CIC情報がなければ金融機関は合理的な判断が困難になるとして、信用情報の重要性を強調した。
 また、IFC金融部門上級スペシャリストのファム・ティ・タイン・フエン氏は、信用情報により貸し手金融機関はリスクをより正確に審査し、融資ポートフォリオの質を上げることができ、新たなローンを考案することも可能になるとした。
 CICのド・ホアン・フォン所長は、CICが今月、借り手と金融機関をつなぐポータルを正式に開設したことを明らかにし、信用情報の透明性を向上させていると強調。今後も先端技術を取り入れ、ポータルに登録する金融機関が借り手の信用判断に要する時間やコストを節減できるようにする考えを示した。
 CIC統計によると、ベトナムには現在105万3000社の企業があるが、このうち73.4%に相当する77万3682社は銀行融資が受けられないでいる。この主な理由は、担保資産を持たないことだという。ただ、国家銀のミン副支店長は、担保資産や事業計画、財務諸表など全ての条件がそろっても、銀行は融資するには借り手顧客の信用状況を調べなければならないとして、信用情報の重要性を改めて強調した。(時事)