不良債権の取引市場、来年運営開始=時価での買い取り強化へ

 銀行不良債権の買い取り機関であるベトナム資産管理会社(VAMC)はこのほど、今後5年間の事業計画を策定し、近く政府に提出する。この中で、簿価での不良債権買い取りを中心とする現行方式から時価ベースでの買い取りを強化するとともに、不良債権の取引市場を創設し、2020年に運営開始する案を盛り込んだ。ベトナム・ニュース紙(電子版)が伝えた。

 VAMCは13年7月に創設され、銀行に対して特別債券を発行し引き換えに不良債権を買い取る。これまでに買い取った債権総額は簿価で339兆ドン(145億5000万ドル)。18年は簿価で31兆ドンを買い取った一方、34兆ドン相当を回収した。一方、時価での買い取り規模は18年に2兆8000億ドン、ここ5年間でも6兆ドンにとどまる。
 新計画での不良債権への対処方針についてVAMCは、脆弱(ぜいじゃく)金融機関を対象に特別債券と引き換えに買い取った債権を除き、これまでに買い取った債権の処理を20年末までに完了させるとしている。また、コスト節減のため対処する不良債権は大規模なものを優先し、特別債券発行と引き換えに買い取る方式から、時価での買い取りに軸足を移す。具体的な買い取り額については、20年までに総額330兆ドン(142億ドル)以上、時価での買い取り額は20兆ドン以上を目指す。21~23年には時価での買い取りを中心に行うとしている。
 さらに、こうした計画を実施に移すため政府に対し、現在2兆ドンの資本金を19年には5兆ドン、20~21年には10兆ドンへと拡大するよう求めている。(時事)