貿易赤字は対処可能な範囲=米中摩擦の中、輸出は増加-エコノミスト

 ベトナム貿易収支の赤字に注意喚起する声が出ている。しかし、著名エコノミストのボー・チ・タイン氏は、他のアジア諸国で輸出が鈍化する中、ベトナムの輸出は伸びているとして、赤字は「対処可能な範囲」だと指摘した。オンラインメディアのベトナムネットが伝えた。

 商工省統計によると、ベトナムの5月の輸出は215億ドルで前年同月比7. 5%増だった。今年1~5月の輸出は1007億4000万ドル、前年同期比6.7%増。これに対し輸入は、5月が228億ドルで8. 3%増、1~5月は1012億8000万ドル、10. 3%増。この結果、貿易収支は5月が13億ドル、1~5月は5億4800万ドルのそれぞれ赤字となった。
 これについてタイン氏は、1~5月の輸出の伸びは従来と比べ低いが、日本やインドネシア、台湾、シンガポールなど他のアジア諸国で1~3月の輸出がマイナスの伸びとなり、中国でも1.4%の小幅な伸びにとどまったのと比べ心強いと強調。「米中貿易摩擦などの特殊要因が世界経済鈍化に影響を与えている」とした上で、現状は懸念するほどではなく、貿易赤字は対処可能な範囲内との認識を示した。(時事)