ベトナム酪農業界、技術刷新とコスト削減を=乳製品消費量の増加で

 ベトナム乳業協会が先ごろ開催した酪農業界に関する会議で、ベトナム人の牛乳消費量が増加すると予想される中、ベトナム企業は技術の刷新や生産コストの削減に取り組まなければならないなどの指摘が相次いだ。オンラインメディアのVNエクスプレスなどが伝えた。

 ベトナムの畜産業は、大規模農場での乳牛飼育はわずか5%にとどまり、それ以外は農家の小規模飼育が占める。そのため生産コストは高くなり、生産量も少ないため、乳製品の多くを輸入に頼っている。2018年の乳製品輸入額は9億6300ドルに上ったという。
 ブランド戦略研究所(BCSI)は、多国間や2国間の自由貿易協定(FTA)により輸入関税が下がるため、今後ベトナムの乳製品輸入額は急増するとの見通しを示した。
 ベトナム乳業協会のブー・ゴック・クイン事務局長は、ベトナム企業は技術の刷新や生産性の向上に取り組まなければならないと指摘し、包括的および先進的な環太平洋連携協定(CPTPP)の下で設備や生産ライン、種牛、乳製品を低関税で輸入することが可能だと述べた。
 専門家らは、ベトナム企業は微量栄養素ミルクやバイオメディカルミルクといったニッチな商品、新製品を開発し、消費者の多様なニーズに応えるべきだと提唱した。
 農業・地方開発相のチャン・タイン・ナム副大臣は、中国は毎年さまざまな乳製品を35億ドル相当輸入しており、ベトナム企業にとって潜在力のある市場と評価した。(時事)