1~5月の輸入車販売、210%の大幅増=政令克服、国産車は低調

 ベトナムでタイ、インドネシアからの輸入自動車人気が高まる一方、国産組み立て車の低調が目立っている。東南アジア諸国連合(ASEAN)物品貿易協定発効により、輸入自動車への関税がゼロに引き下げられたことが大きな要因。輸入規制強化を目的に、その後導入された政令も克服したとみられる。オンラインメディアのベトナムネットが伝えた。

 ベトナム自動車工業会(VAMA)が公表した2019年1~5月の販売統計によると、販売台数は前年同期比18%増の計11万9397台と好調だったが、このうち輸入車は販売を210%増と大きく増やしたのに対し、国内組立車は14%減少した。
 一方、同期の税関総局統計では、自動車完成車(CBU)輸入は6万4795台、金額で14億2000万ドルだった。輸入先を国別にみると、タイが第1位で3万8386台、7億6200万ドル、2位はインドネシアの1万9477台、2億7600万ドルとなっており、これら2カ国で輸入の80%を占めている。
 自動車の車種によっては、輸入車が圧倒的な市場シェアを占めている。ピックアップ・トラックは年間2万台が売れていると推計されるが、ここ5年間国内で生産されておらず、大半はタイからの輸入車。小型車部門でもトヨタ自動車の「ウィーゴ」、ホンダの「ブリオ」と言った車種が輸入され、国内生産モデルのヒュンダイ「i10」、起亜「モーニング」などの地位を脅かしている。
 輸入車への関税撤廃を受け、ベトナム政府は国内自動車産業を保護するため輸入規制を強化した「政令116号」を公布したが、規制要件を満たしたメーカーの輸入が急増。一方で、国内組立業者は工場出荷を増やせずにいる状態だ。(時事)