下期の鉄鋼業界、電力・原料高が不安要因=資金繰り悪化の恐れも

 ベトナムの鉄鋼需要は、2019年下期も旺盛な不動産開発やインフラ整備を背景に堅調を維持する見通しだ。ただし、3月の電気料金引き上げや原油・鉄鉱石の高騰が懸念される。また、一部の鉄鋼会社は負債比率が高いため、資金繰りが悪化する恐れもありそうだ。国営ベトナム通信(VNA)が伝えた。

 MB証券のアナリストは、電気代や原材料の値上がりがコスト増につながるとして、一部企業の負債について懸念を示した。また、世界で広がる保護主義的な傾向が、ベトナムの鉄鋼製品の輸出を抑制する可能性を指摘した。
 ペトロベトナム証券幹部は、ベトナムでは19年後半、金利が上昇する公算との見方を示した。ブラジルの鉄鉱石鉱山で起こった廃滓ダム決壊事故が、世界の鉄鋼製品の供給に影響するとしている。
 ただ長期的に見れば、マクロ経済環境は良好で外国企業の直接投資(FDI)も伸びているため、鉄鋼業界はさらに成長する見通しだ。
 今年1~5月の鉄鋼生産は前年同期比9.2%増の1050万トン、鉄鋼製品の販売は11.0%増の970万トンだった。(ハノイ時事)