社債発行、上期は34%増=市場発展には透明性向上が必要-ハノイ証取

 【ハノイ時事】ハノイ証券取引所によると、今年上期の社債発行額は推定で総額89兆5000億ドン(38億5000万ドル)となり、前年同期比34%増加した。ベトナム・ニュース(電子版)が報じた。

 ベトナム国家銀行(中央銀行)の規制を背景に、民間銀行の融資の伸びが鈍化。企業は社債発行を含め資金調達の代替手段を確保することを余儀なくされているもようだ。
 ホーチミン市不動産協会(HoREA)のレ・ホアン・チャウ会長は、ベトナム中銀が不動産業への融資抑制に向けた方策を実施してきたと説明。これにより、不動産会社が資本を拡充したり、資金力を高めたりする上で、債券発行が重要な手段になっているとの認識を示した。
 こうした中、企業の間では、投資家を呼び込むために銀行預金金利の2倍の水準に相当する高い利回りの社債を起債するところも出てきた。
 ベトナム政府はこれまで、投資家保護の観点から高いレベルの情報開示を定めた社債発行に関する法整備を進めてきた。ただ、社債市場が健全に発展し、投資家のリスクを低減するためには、情報開示の質を向上させ、起債に関する透明性を一段と高めることが必要になっている。