主力農産物の輸出、大幅減=コメやコーヒーなど

 ベトナム農業・地方開発省の統計によると、ベトナムは2019年1~6月の農産物輸出額が前年同期比2.2%の微増だったものの、コメやキャッサバ、コーヒー、カシューナッツといった主力農産物品の輸出が大幅に減少した。国営ベトナム通信(VNA)などが伝えた。

 このうち、コメは輸出量339万トンで2.8%減、金額は14億6000万ドルで19%減少した。米農務省によると、2018~19年の世界のコメ生産量は17~18年比で微増となる見込みで、世界のコメ価格は今後、一段と下がる可能性がある。
 キャッサバおよびキャッサバ製品も輸出額が15.3%減。コーヒーは輸出量が9.2%減、輸出額は19.9%減少した。世界のコーヒー市場は今後も供給過剰が予想されるため、国内および世界のコーヒー価格は短期的には値下がりが見込まれる。カシューナッツは輸出量が13.1%増加したが、輸出額は11.3%減少した。
 農業・地方開発省は農産部門の輸出促進のため、水産物と林産物の輸出に注力していく方針。同省傘下の農業地方開発政策戦略研究所(IPSARD)は、コメ輸出に果物や水産物ほどの成長余地は見込めないとして、稲作から他の農作物または水産養殖への転換を農家に提案している。
 世界市場の価格の変動だけでなく、包括的および先進的な環太平洋連携協定(CPTPP)もベトナム産農産物の輸出に強く影響している。協定がもたらすチャンスをつかむには、ベトナムの生産者は他の加盟国の要求を積極的に理解しなければならない。
 また、ベトナム企業は新しい投資や先進技術を引き付けるため、さらには地域および世界のサプライチェーンにより深く関与するため、CPTPP加盟各国との協力を探る必要がある。(時事)