太陽光発電所急増で送電網に過負荷=フック首相、商工省に調査指示

 ベトナムのグエン・スアン・フック首相はこのほど、太陽光発電所の急増で国家送電網の過負荷を招いているとの一部報道を受け、商工省に調査と報告を指示した。

 ベトナム政府は2017年、太陽光発電の促進を目的に、開発優遇策などを定めた首相決定を公布。19年6月30日までに商業運転を開始した太陽光発電所に対し、固定価格買い取り制度(FIT)に基づき20年間にわたって1キロワット時あたり9.35セントの買い取り約束したもので、太陽光発電所の建設ブームとなり、短期間に多くの太陽光発電所が建設された。
 国家電力調整センターのグエン・ドク・クオン所長によると、中出もニントゥアン省とビントゥアン省には多くの太陽光発電所が集中したため、この地域は送電網に対する負担増が特に深刻化している。このまま何の対策も講じられなければ、20年にかけて状況はさらに悪化すると予想される。
 計画では、ベトナム政府は太陽光発電の設備容量を20年までに850MWとすることを目標にしていたが、現在までに容量は4500MWまで拡大。20年には1万1900MWに達する見込みだ。ベトナム電力公社(EVN)のチャン・ディン・ニャン最高経営責任者(CEO)は、各太陽光発電所がフル稼働できるよう、傘下各社に送電線敷設工事の加速を強く求めたと語った。(時事)