1~7月の輸出、目標に届かず=アイン商工相、対応策を指示

 ベトナムのチャン・トゥアン・アイン商工省は、このほど行われた輸出入局との会議で、2019年1~7月の輸出が目標額を下回ったことへの対応策を各関係機関に求めた。

 会議で輸出入局のファン・バン・チン局長は、上半期(1~6月)の貿易状況について、米中の貿易摩擦により世界経済が減速し、ベトナムの輸出活動にも影響したと指摘。1~7月の輸出額は推計1451億ドルとなり、前年同期より増えたものの目標を約10億ドル下回ったと報告した。
 同局長によると、輸出目標は、通年で前年比7~7.5%増の2610億~2620億ドルに設定されているが、これを達成するには8月以降の輸出は1カ月に平均232~234億ドルとする必要がある。昨年8月の輸出実績が230億ドルだったことを考えると、容易ではない。
 ただ、アイン商工相は目標値の「前年比6~8%増」は修正しないと述べた。
 ◇対中輸出の減少
 対中輸出については、チン局長は「1~6月は166億8000万ドルで前年同期比0.3%(4270万ドル)の極めて低い伸びにとどまった」と報告した。特に、電話機とコメが大きく減少し、コメは中国側の在庫が大幅に増加したことや需要の低下が要因となったと説明した。
 また、対中輸出だけでなく、欧州連合(EU)向け輸出も、1~6月は205億ドルと前年同期比0.6%減少した。水産物やカシューナッツ、コーヒーなど、主要輸出9品目のうち6品目で減少がみられたという。
 ◇輸出拡大のカギ
 商工省のチャン・クオック・カイン副大臣は、複雑な世界情勢の中にあって輸出額は依然伸びていると指摘。その上で、下半期は世界情勢のいっそうの悪化や貿易紛争の技術的紛争への変化が予想されるとして、輸出入局に市場の注視を求めた。
 また、輸出入局と商工省が連携し、輸出市場の拡大を図るよう要請。アイン商工相は、製品や輸出市場の多様化が必要だなどと強調した。(時事)