2045年までに急成長するテクノロジーは何か=ベトナムCEOサミット、ハノイで開催

国内外から400人を超える企業経営者やエコノミスト、金融やテクノロジーの専門家が集まり、新しいデジタル技術の方向性を話し合うベトナムCEOサミット2019が8月8日、ハノイ市内で開催された。

写真㊤=ハノイで開催されたベトナムCEOサミット(VNA)

このサミットは、参加者にデジタルトランスフォーメーション※の概要を示して、最先端のデジタル技術を活用した新しい製品・サービスに関する情報を提供するのが狙い。

この日講演したベトナム情報通信省のファン・タム副大臣は、「ベトナム政府は、国のデジタルトランスフォーメーションサービスから得られるチャンスを最大限に活用すれば、ベトナムは容易に“中所得国の罠”から脱却し、先進国入りを果たせると考えている」と語った。

さらに、「2021年から30年までのICT(情報通信技術)分野の開発戦略は、電子政府の確立に焦点を当てる。そのためにわが国は、デジタルインフラや国のデータシステムを構築して、デジタル経済の基盤を築く必要がある」と述べた。

そのほかの講演者らは、2045年までに急激に成長するテクノロジーについて、それぞれの予測を発表。彼らは「ベトナムは、若手の労働力やICTの急速な拡大を背景に、あらゆる機会を活用して、イノベーションやスタートアップ、IoT(Internet of Things)の領域を強化すべきだ」と提案した。そして、「ベトナムは、金融、銀行、小売り、貨物輸送、製造、通信分野へ適用可能なブロックチェーン技術の開発で、優位なポジションにある」とも指摘した。

ベトナムCEOサミットは、ベトナムリポートJSCとベトナムネット新聞の主催で、毎年開催されている。また、このサミットでベトナムリポート社は、2019年のベトナムトップ10の銀行、保険会社、権威あるテクノロジー会社、上場会社を表彰する式典も開いた。

※ デジタル化によって、人々の生活をあらゆる面で良い方向へ変えていくこと。