企業の新規開業が増加、7カ月で10万社

ベトナム計画投資省傘下の企業登録管理局はこのほど、ベトナムで今年1~7月の7カ月間に新規開業した企業が、10万3599社にのぼったと発表した。これは前年同期比9.6%増で、毎月の新規開業数は平均して約1万4800社だった。

7月の新規開業数は1万2352社で、総登録資本金は139兆2000億ドンだった。前年同月よりも、新規開業の企業数は9.7%多く、1社あたりの平均登録資本金は113億ドンで、こちらも3.9%増加した。

1~7月の7カ月間でみると、新設企業は7万9310社で、総登録資本金は999兆3900億ドン。企業数では前年同期比4.6%増、登録資本金の金額では29.6%の増加だった。1社あたりの平均登録資本金は126億ドンで、こちらも、同23.9%増となった。

営業を休止していた企業が再開するケースも増え、7カ月間で計2万4289社に達した。前年同月比では29.9%増だった。

一方、市場から撤退し廃業した企業は7カ月間に5万7206社で、こちらも昨年同期比16.2%増。1カ月平均で、約8172社が廃業していた計算となった。市場から撤退した企業のうち、一時的な業務停止登録を行なったのが2万3100社(前年同期比15.6%増)。前年同期比15.3%増の2万4800社が廃業の手続き待ちで、9200社もの企業が解散した。

計画投資省によると、一時的な業務停止措置を決めた企業のうち、多くが1年未満の限定的な対応で、投資資本の再構築や、新たなビジネスチャンスの訴求などの前向きな理由で、営業再開の意図をもつケースが多かった。

ベトナム中央経済管理院のファン・ズック・ヒュー副院長は、「各省庁や事業部門は、計画しているさまざまな改革を早く推し進める必要がある。改革の遅れがビジネスチャンスを損なうきっかけになる」などと、促した。