主要銀で外貨預金が減少傾向=中銀の「ドル化」阻止政策が奏功

 経済のドル化阻止に向けてベトナム国家銀行(中央銀行)は、ドル預金金利をゼロに据え置き、ドル資金融資の停止も求めている。こうした政策が奏功し、主要銀行の外貨預金は減少するなど経済のドル依存度は低下傾向を示している。オンラインメディアのベトナムネットが伝えた。

 現在、ベトナム通貨ドンの預金金利は平均で9%に達する一方、ドル金利はゼロ。このため、2019年上半期にベトナム外商銀行(ベトコムバンク)、ベトナム工商銀行(ヴィエティンバンク)、ベトナム投資開発銀行(BIDV)の主要3行で、外貨(ドル)預金残高は5億ドル減った。ベトコムバンクでは預金全体の残高が8.6%増えたのに対し、期末の外貨預金残高は3億1600万ドル減って58億3000万ドルに。この結果、外貨預金比率は18年末の17.9%から15.6%へと低下した。
 ヴィエティンバンクでも外貨預金残高は7485万ドル減り、外貨預金比率は6.8%から6.4%に低下。BIDVでも外貨預金残高は1億0700万ドル減り、比率は5.1%から4.5%に低下している。
 国家銀はまた、商業銀行に対して9月30日付で海外決済向け外貨建て中・長期ローンの輸入業者への提供をやめるよう指示した。専門家は外貨建て貸し付け中止により、一連の自由貿易協定が実施に移される際の外国為替市場のゆがみを最小限に抑えることができると解説。銀行専門家のファン・ミン・ゴック氏は、国民が日々の取引にドルをより多く使えば、国家銀の金融政策などの効果が限られてしまうとして、ドル化の深刻な弊害を指摘。現在のドル依存低下傾向を評価している。(時事)