ベトナム経済、好調を維持=フック首相、政府定例会議で指摘

 ベトナムのグエン・スアン・フック首相は、4日に行われた政府定例会議で、主要経済国間の貿易摩擦が強まるなど世界的に不安定さが増す中でベトナム経済が好調を維持したと指摘した。ベトナム紙サイゴン・タイムズ(電子版)などが伝えた。

 会議は、2019年8月および1~8月の経済・社会状況を評価する目的で行われた。フック首相によると、1~8月のベトナム経済は、厳しい状況下で製造業や農業も好調を確保し、マクロ経済は引き続き安定してインフレ率は過去3年間で最低水準の2.5%に抑えられた。
 また、複数の国でその国の通貨価値が米ドルに対して下落したが、ベトナム通貨ドンは安定を維持。輸出は前年同期比7.3%増の1700億ドルとなり、このうち国内企業による輸出が13.9%も増加し、輸出全体に占める割合が初めて30%を超えた。貿易黒字も急増し、34億ドル超を確保した。
 計画投資省は、1~8月の海外からベトナムへの直接投資(FDI)が前年同期比6.3%増の約120億ドルだったと報告した。また、新規の会社設立は同3.5%増の約9万0500社で、その資本金総額は同31%増の1兆1500億ドン超(約4960億ドル)。活動を停止した企業の数は同7%減少し、活動を停止していた企業の再開は同21.8%増加した。
 さらに、鉱工業生産指数は9.5%上昇し、訪越外国人は1130万人と同8.7%増加した。
 フック首相は、19年のベトナム経済成長に関する国内外の金融機関の予想(6.7~6.96%)を示し、その上で、目標とする6.7~6.8%の経済成長率達成に向けた各省庁と地方のいっそうの努力を要請した。(時事)