自動車市場、21年に50万台超に=関連企業株価低調も、大きな潜在性

 ベトナムの株式市場で国内の自動車輸入、販売関連企業の株価が低調に推移している。業績の低迷を反映したものだ。だが、最近公表された調査機関のリポートは、2021年以降の自動車販売台数が年間50万台を超えると予想し、自動車業界への投資が拡大するとの見通しを示している。ベトナム・ニュース紙(電子版)が伝えた。

 トラックの組み立てなどを手掛けるTMT自動車の株価は、先週末の終値が5800ドン(0.25ドル)となり、年初から37%下落した。売り上げは増えたものの、販売経費の上昇により多額の損失を計上したことが大きな要因。株価は15年10月につけた最高値5万9300ドンから大幅に下落している。
 また、販売・修理大手チュオンロン自動車・技術、販売、修理などのハンサイン自動車サービスなども、売り上げが増える中で株価の低調が続いている。
 こうした中、政府系機関の産業政策・戦略研究所(IPSI)は最近公表したリポートで、ベトナムの自動車販売台数は21年以降年間50万台を超えるとの見通しを示した。リポートは、ベトナムの自動車製造業が18~25年に年率18.5%、25~35年には同13.8%で成長すると予想。生産台数は25年までに年間53万1600台、35年までには176万台に達すると推計している。
 17年末時点で約9600万人のベトナムの人口は、25年には1億人を超え、35年には1億0780万人に増えると予想される。人口増に伴い、1人当たり国内総生産(GDP)も増え、中所得層も拡大が見込まれている。
 こうした潜在需要をにらみ、複合企業大手のビングループは自動車事業に参入し、新会社ビンファストを設立。フーニュアンサービス社も、「アリラン」ブランドの電子機器製造・販売から撤退し、自動車関連事業に参入している。(時事)