新規参入相次ぎ、競争激化=長期発展にらんだ対応促す声も-航空業界

 【ハノイ時事】新規参入の動きが相次ぐベトナムの航空業界。ベトナム航空をはじめとする6社が既にひしめく中、複合企業大手ビングループや旅行大手ベトラベルも事業の認可手続きを進めており、業界内の競争が激しくなっている。こうした中、公正な競争条件の確保や長期的な業界の発展に向けた対応を促す声も出ている。

 ベトナム民間航空局(CAAV)によれば、今年上半期にベトナム航空のフライトは前年同期比17.1%減の5万3242便にとどまった。その一方で、ベトジェットエアは14.0%増の6万8821便に拡大したほか、新規参入したバンブー航空も6700便で、ともにベトナム航空のシェアを奪う格好となった。ただ、ベトナム航空も8月には前年同月比14.2%増の1万2903便と巻き返しを図っており、激しい競争が展開されている。
 オンラインメディアのVNエクスプレスによると、ベトナム航空は通常、他の国内航空会社より高い価格設定を行うとされてきたが、ベトジェット、バンブーなどに対抗した航空券の取り扱いも始めたという。ホーチミン市の旅行代理店の間では、航空会社の中には発券手数料を免除するなどより良い条件を提示するところも出ているとの声が聞かれた。
 18日付のベトナム・ニュース紙は、国内航空業界が運航する機体数が2030年までに現在の約3倍の600機になるとのCAAVの試算を紹介。航空会社に加え、航空機そのものが増えることでパイロット、整備士といった経験豊富な人材への需要が高まるとの見通しを伝えた。
 チュオン・ホア・ビン副首相は最近の会合で、航空会社に公平な競争条件を維持するよう要請。整備士やパイロットがベトナム航空業界の長期的な発展のカギを握ると述べ、働きすぎなどの問題を起こさないよう注文した。