経済、長期的には世界的な景気後退の影響=エコノミスト

 ベトナム統計総局のデータによると、2019年1~9月の国内総生産(GDP)伸び率は前年同期比6.98%となり、同期間の伸び率としてはこの9年間で最高を記録した。ただ、エコノミストらは「長期的には世界的な景気後退の影響を受ける可能性がある」と懸念している。オンラインメディアのベトナムネットなどが伝えた。

 ベトナムは、第1、第2、第3四半期のGDP伸び率がそれぞれ6.82%、6.73%、7.31%となった。成長の主な原動力は製造・加工業(伸び率11.37%)、卸売・小売業(8.31%)、金融・銀行・保険(8.19%)、輸送・物流(7.82%)だった。
 インフレは妥当な水準に抑制され、1~9月の消費者物価指数(CPI)は前年同期比2.5%上昇と、この3年間で最も低かった。
 英HSBCは、19年(通年)のベトナムのインフレ率を2.7%、GDP伸び率は6.7%と予想。また、英系スタンダードチャータード・ベトナムのエドワード・リー氏は「ベトナムは東南アジア諸国連合(ASEAN)で最も成長しており、高度成長は2021年まで続く」との見方を示した。
 ただ、ベトナム金融学院のグエン・ドク・ドー氏は、「ベトナム経済は堅調で通年のGDP成長率は目標(6.8%)の達成は可能だ」とする一方、「世界的な景気後退の影響を受けるのは間違いなく、2008~09年ほどは悪化しないが、高いGDPの伸びは続かないだろう」とみている。
 統計総局によると、1~9月の海外からベトナムへの直接投資(FDI)は157億ドルで前年同期比19.9%減少した。(時事)