銀行貸出金利、年内安定維持へ=預金金利引き上げでも-ベトナム専門家ら

 ベトナムで多くの銀行が長期を中心に預金金利を引き上げている。長期融資向けの資金を確保する狙いで、引き上げがいずれ貸出金利に反映されるとの懸念する声も聞かれるが、専門家の多くは貸出金利が年内は安定を維持するとみている。ベトナム・ニュース紙(電子版)が伝えた。

 銀行業界に詳しいカン・バン・ルック氏は最近の預金金利引き上げについて、軍事銀行、ベトナム工商銀行(ヴィエティンバンク)、ベトナム投資開発銀行(BIDV)といった大手銀は引き上げに踏み切っておらず、銀行全体の流動性を反映していないと指摘。銀行間の貸出金利は安定しており、むしろ低下の兆候も見られるという。他の専門家らは、貸出金利は外国為替相場、インフレ率など他の要因にも左右されるとした上で、これらの要因は年初来安定している点を強調する。
 こうしたことから、首相の経済諮問委員会メンバーであるチャン・ズー・リック氏は、貸出金利はこれから年末にかけて変わらないことは明らかだとしている。
 ベトナム国家銀行(中央銀行)は先に主要金利を0.25%引き下げたが、これについてダオ・ミン・トゥー副総裁は、銀行が特に優先事業分野への貸出金利を引き下げられるようにするのが狙いだと説明。今年末か来年初めにさらに0.25%の利下げを実施する可能性が高いと明らかにしている。(時事)