来年までの成長モメンタム維持は困難か=著名エコノミスト

 ホーチミン市で5日、今後10年間のベトナム経済の動向を予想するセミナーが開かれた。この中で、中央経済管理研究所の副所長を務めた著名エコノミストのボー・チ・タイン氏は、2019年に見られた成長のモメンタムを20年も維持することは、困難となる可能性があるとの見通しを示した。サイゴン・タイムズ紙(電子版)が伝えた。

 先の国会審議でグエン・スアン・フック首相は、19年第3四半期の国内総生産(GDP)伸び率が前年同期比7.31%と、10年ぶりの高い伸びとなる中、19年通年の伸び率は6.8%を上回るとの見方を示した。これについてタイン氏は、年末までの経済成長は外国直接投資の執行状況にかかっていると解説した。
 その上でタイン氏は20年の成長率について、各主要機関が6.9~7.08%とみる中で、政府目標が6.8%にとどまっている点に注目し、何らかの困難が予想されると指摘した。タイン氏は、多くの機関が世界経済の鈍化は20年末まで続くと予測していることから、ベトナム経済成長にも大きな影響を及ぼし、輸出へのリスクとなる可能性があるとの見解を示した。(時事)