ベトナムの外貨準備高、730億ドルに増加=米中摩擦・自由貿易協定など要因

 ベトナム国家銀行(中央銀行)が先ごろ公表したところによると、10月31日時点の外貨準備高は730億ドルへと増加した。国家銀は、米中貿易摩擦の継続とこれに伴う人民元相場の下落にもかかわらず、国内の外国為替市場は安定し、流動性も高かったなどと説明している。オンラインメディアのベトナムネットが伝えた。

 アナリストらは、国家銀が7月以降66億ドルの外貨を買い増したとみているが、この要因としてドルが対ドンで下落したことを挙げている。また、証券会社によると、2019年は1~8月が大幅な貿易黒字となり、外国投資資金の流入も前年同期比6.3%増の120億ドルに増えたことも、外貨準備増につながったと指摘する。
 米中貿易摩擦を受け、国際投資資金の流れがベトナムに向かっているほか、年初には包括的および先進的な環太平洋連携協定(CPTPP)が発効。さらに、欧州連合・ベトナム自由貿易協定(EVFTA)も先ごろ調印されており、こうした要因はすべて、ベトナムの優位性を活用しようという資本の活発な流入を説明していると専門家らはみている。(時事)