アフリカ豚コレラで食肉不足の懸念=各省庁が連携して対応

 ベトナムのマイ・ティエン・ズン政府官房長官は、2日の政府会合で、アフリカ豚コレラ(ASF)の発生に伴う飼育養豚の供給不足で、年内は34万トンの豚肉が不足する事態に直面するかもしれないと述べた。サイゴン・タイムズ紙(電子版)が伝えた。

 農業・地方開発省のフン・ドク・ティエン副大臣は会合で、すべての各省庁が連携してアフリカ豚コレラに対応していると説明。ベトナム全土の多くの地域でアフリカ豚コレラがおさまりつつあるとし、こうした取り組みにより、アフリカ豚コレラ発生による損失が最小限に抑えられていると述べた。
 また、多くの省や都市から、アフリカ豚コレラがおさまっているとの報告を受けており、地場市場に豚肉を十分に供給するため、養豚農家では豚の飼育が回復しており、現在状況は改善しているという。
 商工省のド・タン・ハイ副大臣は、豚肉の供給不足で生きたブタの価格が上昇していると指摘。2020年の旧正月(テト)までに、豚肉の供給と価格安定に向けて対応していくと説明した。その上で、何の対策も取らなければ、来年も大きな問題になり、市民や国の経済成長に影響が及ぶと主張した。
 商工省は、ブオン・ディン・フエ副首相の指示の下、関係各省庁や、ハノイ、ホーチミン市、ドンナイ省など自治体と連携し、地場市場の需給状況を把握していくと語った。
 このほか、ベトナム国内の豚肉供給が逼迫(ひっぱく)することを避けるため、他国への輸出規制も強化していくと述べた。(時事)