45年までに高所得国入り目指す=高成長の維持訴え―フック首相

 【ハノイ時事】ベトナムのグエン・スアン・フック首相は12月30日の会議で、独立100周年となる2045年に高所得国入りするため、現在の高い成長率を維持するよう訴えた。1人当たり国民所得は現在2800ドル(新統計基準では3000ドル超)で、「高所得国とみなされる3996ドルの達成は手が届くところにある」と指摘。今後も長期にわたって現在の高い経済成長を続けることが45年に高所得国になることを後押しすると語った。

 フック首相はまた、45年までの今後25年間で人口が約1200万人増の1兆0800万人超に達すると予想。それまでに合計で1100万人近い労働者が新たな雇用を求めることになると見込んだ。当面の対応として、20年時点で110万人超、25年までには550万人近い雇用を生み出す必要があると訴えた。
 こうした雇用の創出は、「中央政府、地方政府が解決しなければならない大きな課題になる」と言明。「経済成長に貢献するのはこうした新たに拡大された労働力以外にない」と述べ、雇用機会の創出や新興企業の育成などに力を入れる考えを強調した。
 経済成長の勢いを維持するために経済のデジタル化を推進する必要性に言及し、ベトナムのデジタル経済は過去5年で4倍に拡大したと説明。今後5年間で国内総生産(GDP)の20%を占める規模に達すると見込み、20年以降にデジタル経済が加速する基盤づくりを進めるよう求めた。
 また、「経済成長のために環境問題を犠牲にすることはない」とも言明。社会、経済、環境の三つの側面が相互に補完し合う包括的な発展を目指す考えを表明した。